「国土」・「国魂」の再生ー日本人ファーストで考える未来

この花庵屋内から見た庭園

「国土」と「国魂」

「国土」は、単なる物理的な土地ではありません。それは、人々が暮らし、経済活動を行い、文化を育んできた、生命の基盤です。土地そのものは自然の摂理に従って悠久の時を刻みますが、人間の営みによってその姿は絶えず変化してきました。

特に日本という国は、豊かな自然の恵みと、時に牙を剥く災害という両極端な環境の中で、独自の文化を築き上げてきました。山川草木や海の幸を活かし、自然との調和を重んじる精神は、古来より私たちの生活に深く根ざしています。

日本という国は、この「国土」において、誠心誠意、感謝の念をもって生活し、八百万の神を祭ることが大切にされてきました。
この豊かな自然の恵みに感謝し、慎ましく生きる姿勢こそが、日本人のアイデンティティを形成してきました。

「国魂」とは、大宇宙や太陽系、地球、世界各国、そして日本列島の神霊を指し、「国土」に宿る神霊も含まれます。この「国魂」は、土地の豊かさや国家の興亡に深く関わり、人々の精神文化の礎ともなっています。

しかし、現代社会では、そのバランスが崩れつつあります。都市部への人口集中と地方の過疎化、無秩序な開発による環境破壊、そして繰り返される自然災害は、私たちが「国土」と向き合う姿勢を見つめ直す必要性を示しています。

私たちは、過去の災害の歴史を学び、未来の危険に備えることで、この土地と共に生きる知恵を再認識しなければなりません。

日本人ファーストの視点で考える

「国土」と「国魂」という二つの概念を尊重する視座から現代日本を見つめると、いくつかの重要な課題が浮かび上がります。

第一に、教育です。
真の国際理解は、まず自国のアイデンティティを深く知ることから始まります。自国の歴史、文化、そして自然との関わり方を学ぶことは、若者たちが自分たちのルーツに誇りを持ち、未来を担う責任感を育むことにつながります。自国を愛し、守り育てる精神があってこそ、他国の文化や価値観を真に尊重し、対等な立場で交流を深めることができます。

第二に、移民政策です。
外国人の受け入れは、日本の未来にとって重要なテーマです。しかし、それは単なる労働力確保の問題ではありません。文化や価値観の異なる人々が共に暮らす社会を考えるならば、まず自国民の生活基盤と社会秩序を守ることが不可欠です。その上で、適切な教育や文化交流を通じて相互理解を深め、多様性を活かした健全な社会を築くことが大切です。

第三に、土地規制です。
「国土」は「国魂」の宿る聖域であり、国民の命を支える基盤です。これを外国資本の無制限な買収に委ねれば、「国魂」の働きが乱され、国家の存立そのものが危うくなりかねません。「国土」を適切に保全し、国民の生活を守るための法的・制度的な整備は、国家存立の根幹をなす喫緊の課題です。

「国土」と「国魂」を大切にし、その霊的秩序に即して生活を立て直すことは、決して排他的ではなく、「責任ある自立」の姿勢を示すものです。自分たちが暮らす土地と文化を尊重し、その価値を守ることによって、日本は独自の秩序と価値観を保つことができます。

その結果、日本が調和と繁栄を維持することで、国際社会における信頼と存在感を高め、周囲の国々や世界全体の安定と幸福にも貢献することが可能となります。

国魂学上より見る日本と世界との比較対応図

大本のお示し

大地には矢張り大地の霊魂の神がある。この神の神威が発動して来ないと、大地の上に生存する万物が、真の生命を得ることができない。又万物はこの神の霊魂の支配によって、生命のいとなみをなし、その影響を受けているのである。人間が自分の霊魂を尊敬する如く、大地上に生存するものは先ずこの神に対して誠心を傾け、感謝しなくてはならない。大地の魂を忘れていて何ができるものか。天神をまつり、地神をまつるというのも、天神たる主神を祭るのは当然のことだが地神たる根本神を忘れて、枝葉の神を斎きまつるから、地上は紊れて来たのだ。
この大地の根神は各々四魂があり、その四魂が大地の一切に作用している。そしてその関係から次第に地区的の守護となっているので、神書にある通りの国魂の神ということになるのである。そこでこの国魂の神の守護といふことが問題となるのであって、世界中を国魂の神の守護する地区に別ち、国魂の管轄によって国教が区画されなくてはならない。今日の国境は皆、人為的の関係で作られているのであって、国魂に相応している国ならば問題にならないが異った国魂を併合している国に於いては、常に問題が起きて、どうしても良く治まらない。国魂によって、人の精神即ち霊魂に強い影響がある。だから国魂から受ける霊的相応というものをよく考えて見ないと、土質でも動植物でもみな、その相応になっている。人の心まで支配されて来るのだから、将来の大問題の根本的解決点はこの国魂の研究、研究というと神に対して相済まないが、信奉理解から始めなくては、地上人類の永遠の幸福はあり得ないことになる。(『神の国』誌昭和二十六年十一月号)

神様は、人間に必要なものを自然に与えていられるのであるが、学問は、自然の全部をとり入れて研究しようとしない。土と人間、自然の全部をとり入れて研究しようとしない。土と人間、植物と人間、気候と人間というように、基本的なものが研究され、それが如何に身体に影響するか、また精神的にも相応するかを研究するようになると、国土と国魂というものが判るようになって来るのである。世界中、地質の同一であるところは、人間も生理的にみても精神的にみても、共通のところがある。勿論植物等も、それに共通する種類か、または類似の性を持つものが多い。(『神の国』誌「如是我聞―瑞言滴々」昭和二十六年九月号)

第一に国魂の神として、大地の霊魂なる金勝要大神をはじめ、大地の霊力なる国治立命および大地の霊体なる素盞嗚命の神霊を鎮祭することとなりたり。あまたの八王神はきそうて稲、麦、豆、粟、黍をはじめ非時の木の実、その他の果物、毛の粗きもの、柔きもの、鰭広物、鰭狭物、沖津藻菜、辺津藻菜、甘菜、辛菜にいたるまで、人を派して求めしめ、てんでに大宮の前にそなへ奉ることとせり。(『霊界物語』第一一巻出口王仁三郎著)

東海教区特派宣伝使 前田茂太