私は普段、箱根町にある造園会社で樹木の剪定作業に従事しています。そんな日常の中で、思いもよらぬ大事故に遭いました。しかし、その出来事を通じて、ご神徳の深さを身をもって感じることとなりました。
教主さまの静岡分苑ご親教を目前に控えた令和5年12月14日、高さおよそ8メートルの樹木の剪定作業中、誤って足を滑らせ、約8メートル下へと落下しました。下にあった低木が衝撃を和らげてくれたようで、命こそ助かったものの、腰に激痛が走りました。すぐに病院へ搬送され、検査の結果、強い衝撃により椎体が粉砕し、骨片が脊柱管内に飛び出して脊髄や神経を圧迫する「脊椎・胸椎破裂骨折」という重傷であることが判明しました。
静岡分苑の関係者や身内にすぐに連絡を取り、ご祈願をお願いしました。恐れ多くも教主さまよりご神水を賜り、さらに特派や多くの方々からもご祈願・お取次ぎを頂きました。事故直後から、周囲の皆さまの温かい祈りに支えられていることを、深く実感いたしました。
手術は翌年2月16日に行われました。当日は幸運にも、東京医科大学から腕の良い先生が執刀してくださることとなり、無事に手術は成功しました。しかし、術後の説明で、
「骨の一部が神経を貫通しており、脊髄を損傷するおそれがある」
「場合によっては再手術が必要になる」
と告げられました。その言葉に、不安と恐れがこみ上げました。
ところが、その後の経過は驚くほど順調でした。再手術の必要もなく、3月には退院できるまでに回復したのです。退院後は裾野日本赤十字病院でリハビリを続けましたが、担当の先生がカルテを見ながら、
「この手術は非常に難しいもので、普通の医師では対応できないケースでした。あなたは本当に幸運でしたね」
と話してくださいました。
そして、教主さまの静岡分苑ご親教にも間に合い、静岡分苑の皆さまとともに、無事に教主さまをお迎えすることができました。

そして6月、ついに仕事に復帰できるまでに回復しました。今では事故前と変わらぬように働けることに、ただただ感謝の思いでいっぱいです。振り返れば、一歩間違えば命を落としていても不思議ではありませんでした。
教主さまをはじめ、特派、そして多くの信徒の皆さまのご祈願・お取次ぎのおかげで、こうして元気に日常を取り戻すことができました。改めてご神徳の尊さを思い知らされ、感謝の気持ちは尽きることがありません。
これからは、この命をお守りいただいた恩に報いるためにも、日々のご用に誠心誠意励ませていただきたいと、心から願っております。
静岡分苑 駒形康信
